負動産④

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続きです。

隣の工場の社長さんには外階段の修復修繕費

40万円を支払いましたが、社長さんから

『以前言ったが、次、またこのような事が

あったら困る。早く隣の家を修繕するなり

解体するなりしてくれ。次は仕事に支障が

出た場合はそちらも全額の損害賠償を

請求する。』

とのこと。

当然ですね。

今回の外階段が壊れたことにより、営業日に

事務所が使えないため、急遽営業できず、

従業員には特別有給休暇を与えたり、

取引先の番号を調べてに自宅から連絡をし、

事情を話して、納期を遅らせてもらったりと

したらしいです。

実際、仕事えの急な休みによるマイナスは

なかったようですが、従業員の有給だけでも

日当×人数分ですので、小さな工場には

マイナスですよね。

今回の事で、山田さんはもう一度兄弟と

話し合いをすることになりました。

後日、兄弟が集まって話し合った結果

『隣の工場の社長さんに全て譲る』との

結論に至ります。

実は最初に隣の工場の社長さんから

『誰も引き取らず困っているならうちで

譲り受ける』との申し出がありました。

山田さんはそれでいいと思っていたのですが

兄弟が

『実家の土地と家をタダで譲ることはできない。』

と言い、その話は即終了していたのです。

そんな経緯があり、やはり隣の工場の

社長さんに現状で譲るとの結論になった

わけです。

ところが。